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ウレタン主剤と硬化剤を攪拌せずに放置した場合の不具合とは?

気候が温かくなってくると、ウレタン塗膜防水材で注意したいのは可使時間や乾燥時間の変化です。

特に、ウレタン主剤と硬化剤を攪拌しないまま放置してしまった場合には注意が必要です。

ウレタン防水材に固形物(ダマ)が発生!?

ウレタン塗膜内の固形物(ダマ)

ウレタン防水材で上記写真のような固形物は見たことはありますか?

これはウレタン塗膜防水で主剤と硬化剤を計量してしばらく放置後、攪拌・塗布後の写真です。

見てわかる通り、液状であるはずのウレタン塗膜の中に固形物(ダマ)が発生しています

固形物(ダマ)の発生原因

固形物が発生する原因は、攪拌せずに放置した主剤・硬化剤の界面で反応が発生し、薄い皮膜が出来てしまうことです。

計量後、屋外に放置(気温23℃)して30分経過後

上記画像は計量後、気温23℃の屋外に30分放置した画像です。

主剤と硬化剤で層が分かれていることが確認でき、硬化剤界面にて硬化反応が発生しています

攪拌時に固形物が発生

硬化反応が起きた状態で攪拌すると、界面の固形物が引きちぎられ、固形の塊が多数発生します

特に、ウレタン防水材「冬用」から「春夏秋用」への切り替え時期である4~5月に在庫の「冬用」を使うとこの現象が発生しやすくなります。気温が高くなってきた影響です。

主剤・硬化剤を計量などで同じ容器に入れた場合には、早めに混合攪拌・施工を行うことで固形物の発生は防止できます!

皆様も十分お気を付けください!